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糖尿病合併症の基礎知識―糖尿病の真の怖さは合併症にあり
糖尿病の合併症とは糖尿病の合併症とは、糖尿病によって引き起こされる様々な病気のことです。糖尿病は無症状のため、なぜ怖いのかが分からないことがあります。糖尿病の真の恐ろしさは合併症にあります。糖尿...
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糖尿病合併症の基礎知識―糖尿病の真の怖さは合併症にあり

公開日 2015 年 04 月 07 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

糖尿病合併症の基礎知識―糖尿病の真の怖さは合併症にあり
杉山 徹 先生

武蔵野赤十字病院内分泌代謝科部長

杉山 徹 先生

菅野 一男 先生

医療法人社団桜一会かんの内科院長

菅野 一男 [監修]

貴田岡 正史 先生

イムス三芳総合病院 内分泌内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター長

貴田岡 正史 [監修]

糖尿病の合併症とは

糖尿病の合併症とは、糖尿病によって引き起こされる様々な病気のことです。糖尿病は無症状のため、なぜ怖いのかが分からないことがあります。糖尿病の真の恐ろしさは合併症にあります。糖尿病は放っておくと、気付かないうちにいろいろな病気がどんどん進んでいきます。

糖尿病の合併症の原因

糖尿病になると、血糖値の高い血液が血管内を流れます。それにより全身の血管が傷んできます。それが主な原因となり、さまざまな合併症はを引き起こしてしまいます。

細い血管が痛むことが原因で起こるのがいわゆる3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)です。一方で、太い血管が痛むことが原因で起こるものには脳梗塞や狭心症、心筋梗塞、足壊疽などがあります。また、最近では糖尿病が歯周病、認知症、がん、骨粗鬆症などにかかりやすくなったり、感染しやすくなったりと体の全身に悪影響を及ぼす原因になることが知られてきました。

このように糖尿病は全身に影響を及ぼす重大な病気です。

糖尿病の合併症の特徴は「一度発病すると治らない(不可逆性)」、「全身で同時に進行しているのでいくつもの合併症が同時発病する(同時発症)」「高血圧、脂質異常症、加齢などでさらに進行すること」があげられます。気付いた時には治すことができなくなっていたり、全身の色々なところが悪くなっていたりすることがあるので、注意が必要です。

糖尿病の合併症は寿命を縮める

様々な合併症を引き起こしてしまう糖尿病患者さんの平均寿命は10-13歳短くなってしまうという報告があります。

糖尿病患者の平均寿命

糖尿病患者の平均寿命

また、糖尿病にかかると

  • 心筋梗塞による死亡リスクが2.3倍
  • がんによる死亡リスクが1.2倍
  • 骨粗鬆症、アルツハイマー病のリスクが2-3倍

といったように様々な合併症の原因になり、それによる死亡のリスクが大きくなります。

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症

高まっていく糖尿病の合併症の頻度

糖尿病の合併症の頻度とあらわれやすい時期については下の表を見てください。この表を見てもわかる通り、糖尿病の罹患期間(かかっている時期)が長くなればなるほど、合併症のリスクや頻度は高まっていきます。特にこの中でも神経障害は期間が長いと半数を超える方が起こしてしまうことを示しており、非常に頻度が高いと言えます。

糖尿病と合併症

糖尿病と合併症

糖尿病の合併症の治療

糖尿病の合併症の治療はその疾患によって異なります。網膜症であれば眼科で光凝固治療、腎症であれば血液透析、心筋梗塞や閉塞性動脈硬化症であればカテーテルによる治療、などが必要となります。疾患ごとに専門科の医師と相談することが大切です。

糖尿病の合併症の予防

糖尿病合併症を予防するためには、何よりも血糖のコントロールが大切です。またその他の予防対策は疾患ごとに異なっています。具体的には神経障害であればフットケアをして足壊疽を防ぐ、腎症であれば血圧のコントロールを厳格に行う、などです。これも専門科の医師と連携しながら予防し、悪化を防いでいくことが大切です。

内分泌代謝内科・糖尿病・高血圧それぞれの専門医資格を持つ。糖尿病・内分泌・代謝疾患による血管障害についての基礎・臨床研究の経験を活かし、東京多摩地区の基幹病院にて患者の健康とQOL(生活の質)の両方を高める医療を目指している。若手医師やコメディカルスタッフの指導も担っている。

2008年4月1日に、三鷹駅南口に、糖尿病・内分泌疾患・内科専門の「かんの内科」を開設。東京医科歯科大学、武蔵野赤十字病院、糖尿病学会、内分泌学会などでの診療・活動を通じて培った経験を、糖尿病・高血圧症・高脂血症・甲状腺疾患・動脈硬化症(脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、足壊疽)などで苦しんでいる患者さんの診療に役立てており、メタボリックシンドロームなどで明らかな症状のない方の動脈硬化を進ませないようにするためのアプローチにも重点をおいている。食事療法、運動療法を駆使し、必要に応じて最適な薬の選択を行い、元気に長く豊かな人生を楽しむためのサポートをするために経験豊富な専門医、専門看護師、管理栄養士、運動トレーナー、フットケア専門家が一体となっている。
内分泌専門医として、甲状腺疾患、下垂体・副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、先端巨大症、プロラクチノーマ、尿崩症など)の診断・治療を行う。

北多摩地域の中核病院である公立昭和病院の内分泌・代謝内科部長として地域に根差した糖尿病治療を実践。加えて、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会理事長として、糖尿病治療情報の共有および治療標準化を目指して、専門医、開業医間のネットワークを構築、専門的知識を持つ人材の育成等の活動を行っている。

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