新型コロナウイルス感染症特設サイトはこちら
インタビュー

糖尿病合併症の基礎知識―糖尿病の真の怖さは合併症にあり

糖尿病合併症の基礎知識―糖尿病の真の怖さは合併症にあり
杉山 徹 先生

武蔵野赤十字病院内分泌代謝科部長

杉山 徹 先生

菅野 一男 先生

医療法人社団桜一会かんの内科院長

菅野 一男 先生

貴田岡 正史 先生

イムス三芳総合病院 内分泌内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター長

貴田岡 正史 先生

糖尿病の合併症とは、糖尿病によって引き起こされる様々な病気のことです。糖尿病は無症状のため、なぜ怖いのかが分からないことがあります。糖尿病の真の恐ろしさは合併症にあります。糖尿病は放っておくと、気付かないうちにいろいろな病気がどんどん進んでいきます。

糖尿病になると、血糖値の高い血液が血管内を流れます。それにより全身の血管が傷んできます。それが主な原因となり、さまざまな合併症はを引き起こしてしまいます。

細い血管が痛むことが原因で起こるのがいわゆる3大合併症(網膜症、腎症、神経障害)です。一方で、太い血管が痛むことが原因で起こるものには脳梗塞狭心症心筋梗塞、足壊疽などがあります。また、最近では糖尿病が歯周病認知症、がん、骨粗鬆症などにかかりやすくなったり、感染しやすくなったりと体の全身に悪影響を及ぼす原因になることが知られてきました。

このように糖尿病は全身に影響を及ぼす重大な病気です。

糖尿病の合併症の特徴は「一度発病すると治らない(不可逆性)」、「全身で同時に進行しているのでいくつもの合併症が同時発病する(同時発症)」「高血圧脂質異常症、加齢などでさらに進行すること」があげられます。気付いた時には治すことができなくなっていたり、全身の色々なところが悪くなっていたりすることがあるので、注意が必要です。

様々な合併症を引き起こしてしまう糖尿病患者さんの平均寿命は10-13歳短くなってしまうという報告があります。

糖尿病患者の平均寿命

糖尿病患者の平均寿命

また、糖尿病にかかると

といったように様々な合併症の原因になり、それによる死亡のリスクが大きくなります。

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症の頻度とあらわれやすい時期については下の表を見てください。この表を見てもわかる通り、糖尿病の罹患期間(かかっている時期)が長くなればなるほど、合併症のリスクや頻度は高まっていきます。特にこの中でも神経障害は期間が長いと半数を超える方が起こしてしまうことを示しており、非常に頻度が高いと言えます。

糖尿病と合併症

糖尿病と合併症

糖尿病の合併症の治療はその疾患によって異なります。網膜症であれば眼科で光凝固治療、腎症であれば血液透析、心筋梗塞閉塞性動脈硬化症であればカテーテルによる治療、などが必要となります。疾患ごとに専門科の医師と相談することが大切です。

糖尿病合併症を予防するためには、何よりも血糖のコントロールが大切です。またその他の予防対策は疾患ごとに異なっています。具体的には神経障害であればフットケアをして足壊疽を防ぐ、腎症であれば血圧のコントロールを厳格に行う、などです。これも専門科の医師と連携しながら予防し、悪化を防いでいくことが大切です。

受診について相談する
  • 武蔵野赤十字病院 内分泌代謝科部長、NPO法人 西東京臨床糖尿病研究会 評議員

    杉山 徹 先生

  • かんの内科 院長

    菅野 一男 先生

  • 医療法人社団 明芳会 イムス三芳総合病院 内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター センター長

    貴田岡 正史 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。

    関連記事

  • もっと見る

    関連の医療相談が39件あります

    ※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しておりますが、アプリからは初回のみ無料でご利用頂けます。初回利用後も、自動で課金される事はありません。

    「糖尿病」を登録すると、新着の情報をお知らせします

    処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

    「受診について相談する」とは?

    まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
    現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

    • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
    • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。