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糖尿病の血糖自己測定
血糖自己測定とは糖尿病治療の基本は、血糖をコントロールすることにあります。食事療法にせよ、薬物療法にせよ、血糖をコントロール出来ているかどうかで、治療がうまく出来ているかどうかの判断を行います。...
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糖尿病の血糖自己測定

公開日 2015 年 04 月 01 日 | 更新日 2018 年 04 月 26 日

糖尿病の血糖自己測定
櫻井 勉 さん

公立昭和病院検査科

櫻井 勉 さん

貴田岡 正史 先生

イムス三芳総合病院 内分泌内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター長

貴田岡 正史 [監修]

菅野 一男 先生

医療法人社団桜一会かんの内科院長

菅野 一男 [監修]

血糖自己測定とは

糖尿病治療の基本は、血糖をコントロールすることにあります。食事療法にせよ、薬物療法にせよ、血糖をコントロール出来ているかどうかで、治療がうまく出来ているかどうかの判断を行います。血糖自己測定(SMBG)とは、血糖を適正にコントロールする為に、血糖の動きを測定し、コントロールがきちんとできているかどうかを、日常の生活でチェックをできるようにした測定法です。

自分で血糖値を知るために最も行われているのは自分の血液を直接計測する方法です。血液をとるメリットは正確であること、デメリットとしては費用がかかることと、扱いがやや難しいことがあります。測定結果はリアルタイムである為、過去の血糖値を反映するHbA1c等の定期的な検査も大切です。

※尿を計測する方法もある
自分で血糖値を知るためには、尿を採取する方法もあります。尿検査は、尿をひたした試験紙の色の変化を見て尿糖を計測し、血糖値を間接的に推定するものです。尿糖をはかるメリットは簡易であり、費用が安い点にあります。しかし、必ずしも血糖値を正しく反映するわけわけではないので、その評価には注意が必要です。

血糖自己測定をするべき方

糖尿病と診断された方が主な対象です。特にインスリンを使用している患者さんは、血糖値によってインスリンや食事の調整が必要なため、血糖自己測定が保険適応となっています。

血糖自己測定をするタイミング

測るタイミングはインスリンの使用の有無によって変わってきます。

1. インスリンを使っていない方

血糖自己測定は基本的にいつでも何回でもすることができますが、一番重要なのは食事によって自分の血糖値がどのように変化するかを知り、自分の体質を把握することです。

インスリンを特に使っていない患者さんの場合では、食後の高血糖をチェックする為に、毎日同じ時間に測るよりも、日によって朝昼夕いずれかの食後に測り、自分の血糖値と食事との関係を見直す事をお勧めします。糖尿病の診断を受けた方と健常の方の血糖値で一番差が出やすいのは食事1〜2時間後と言われているので、食事1〜2時間後の測定が理想的です(食事を始めてから2時間後とすると、12時にご飯を食べ始めて13時にご飯を食べ終えた場合は、14時に測定することになります)

2. インスリンを使っている方

インスリンを使っている患者さんは、インスリンによる低血糖のリスクがあるため、血糖自己測定が必要です。基本的には食前、食後に血糖を測ります。その測定の結果によって、食前のインスリンの量の調整を行う場合があります。

自己検査用グルコース測定器(血糖自己測定器)の使い方

1. 測定器の使い方

自己検査用グルコース測定器では、指先から専用の細い針で少量の血を取り、専用の測定チップに吸い込ませて血糖値を測定します。手を消毒後に、試験紙・針をセットし、米粒半分ほど採血をします。試験紙に血液を吹い込ませると数秒で測定が終了します。測定にかかる時間は機器によって異なりますが、概ね数秒ですぐに測ることができます。

一昔前の穿刺器は痛みを伴いましたが、最近の穿刺器はかなり改良されていて、あまり痛みを伴いません。これは以前より針のぶれが少なく、針が細くなっているためです。また、痛みへの恐怖から針を刺す瞬間に手を引いてしまうと、採血が上手くいかないことがあります。机などに手をおいて逃げ道をなくすようにして、皮膚面に対し穿刺器をおよそ90度にして採血をすると上手くいきます。指先が冷たい時などは軽くこすって温めておくことも大切です。

2. 測定前後の注意点

感染予防の為、測定前には手をきちんと洗いましょう。また、測定前に食べていたもの等が手に付いていると通常より血糖値が高く出てしまい、正しく測れないので注意をして下さい。

血の付いた針はペットボトル等に入れて指定かかりつけの医療機関に持っていくと廃棄をしてくれます。血糖自己測定では感染などの面からも、廃棄物には注意が必要です。インスリンの針も同様です。

血糖自己測定の費用

血糖自己測定にかかる費用は全て自己負担です。但し、インスリンを使用している患者さんは血糖自己測定が必要の為、基本的に病院から自己検査用グルコース測定器を貸し出されます。試験紙も保険適用です。

自己検査用グルコース測定器本体の費用は1万5000円~2万円程度で、試験紙・針等の消耗品は1日1回使用で1カ月3000~5000円程度です。(一方で、尿糖試験紙は1日1回使用でおおよそ月1500~2000円程の費用がかかります)

糖尿病に関する検査をどうすれば良いのか?皆がよく疑問に思う。そのやり方から特徴まで臨床検査技師ならではのスペシャリストとしての視点を提供し、患者さんに分かりやすい説明を心がけている。

北多摩地域の中核病院である公立昭和病院の内分泌・代謝内科部長として地域に根差した糖尿病治療を実践。加えて、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会理事長として、糖尿病治療情報の共有および治療標準化を目指して、専門医、開業医間のネットワークを構築、専門的知識を持つ人材の育成等の活動を行っている。

2008年4月1日に、三鷹駅南口に、糖尿病・内分泌疾患・内科専門の「かんの内科」を開設。東京医科歯科大学、武蔵野赤十字病院、糖尿病学会、内分泌学会などでの診療・活動を通じて培った経験を、糖尿病・高血圧症・高脂血症・甲状腺疾患・動脈硬化症(脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、足壊疽)などで苦しんでいる患者さんの診療に役立てており、メタボリックシンドロームなどで明らかな症状のない方の動脈硬化を進ませないようにするためのアプローチにも重点をおいている。食事療法、運動療法を駆使し、必要に応じて最適な薬の選択を行い、元気に長く豊かな人生を楽しむためのサポートをするために経験豊富な専門医、専門看護師、管理栄養士、運動トレーナー、フットケア専門家が一体となっている。
内分泌専門医として、甲状腺疾患、下垂体・副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、先端巨大症、プロラクチノーマ、尿崩症など)の診断・治療を行う。

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