
現代の国民病ともいわれる糖尿病は、私たちにとってもっとも関心の高い病気のひとつではないでしょうか。この記事では「糖尿病治療の最前線」と題して、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病を中心に豊富な臨床経験をもつ、国際医療福祉大学三田病院内科部長の小山一憲先生に、現在の糖尿病治療についてお話をうかがいました。
一般的に糖尿病の症状とされる口渇・多飲・多尿(のどの渇きから水を多量に飲み、尿の量が増えること)そして体重減少は、かなりの高血糖でなければ現れない症状です。具体的に言えば血糖値が300〜400mg/dlほどにならなければなかなか起こりません。ほとんどの患者さんはこのような自覚症状がない状態なのですが、血糖値が高い状態が長く続くと、血管が傷んで全身の合併症が出てきます。いったん合併症を発症すると治すのは難しいため、できるだけ合併症を起こさないこと、そして合併症を起こしたとしてもそれ以上の進展を防ぐということが大切です。それが健康な人と変わらないQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の維持と寿命の確保につながります。
厳しいようですが、糖尿病は何もしないでいれば簡単に悪化してしまいます。血糖コントロールにおいて避けるべき5つのことがら「飲み過ぎ・食べ過ぎ・太り過ぎ・運動をしない・薬をのみ忘れる」のうち、どれかひとつでも当てはまる方は要注意です。加えて、「タバコ・ストレス・睡眠不足・生活の乱れ・治療の中断」を避けることも肝に銘じていただきたいところです。
食事療法の目的は糖尿病の代謝異常を改善し、健康な人と同じような日常生活を送れるようにすることです。主要なポイントをまとめると、以下のようになります。
運動療法は代謝の安定と合併症の予防のために行います。以下の2種類の運動をそれぞれ単独ではなく組み合わせて行うと、より効果が高くなることが分かっています。
しかしながら、長年続けてきた生活習慣を別人のごとく変えるというのは、一朝一夕にできることではありません。糖尿病の生活指導では、患者さんの日常生活の中で一番よくない習慣を見つけ出し、まずはそれを直していくということから始めていくようにしています。
糖尿病には1型と2型があり、2型が約95%を占めています。1型は膵臓でインスリンを出すβ細胞が壊れているためにインスリンが枯渇する病気です。最初からインスリンを補充することが治療の原則となります。
2型の場合はインスリンが残っているのですが、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなっていること)と、インスリンの分泌そのものの減少が合わさっているので、糖尿病が進行してインスリンの分泌がかなり落ちてきている場合、最終的にはインスリン療法が必要になります。
大多数を占める2型糖尿病の治療は最初に食事と運動、すなわち生活習慣を改善するということが中心です。それでも治療がうまくいかない場合に薬物治療を行うという順序になります。薬物治療を行う場合でも食事・運動療法は基本ですので、そのまま継続する必要があります。
1型:インスリン補充療法が治療の中心
2型:食事療法や運動療法で十分な血糖値の低下がない場合→インスリン以外の経口糖尿病薬による薬物療法、それでも効果がない場合→インスリン療法
薬物療法で使われる経口糖尿病薬には、次のような種類があります。
国際医療福祉大学 教授
周辺で糖尿病の実績がある医師
朝日生命成人病研究所 所長
内科、腎臓内科、皮膚科、眼科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、甲状腺内科
東京都中央区日本橋馬喰町2丁目2-6 朝日生命須長ビル2・3・4F
JR中央・総武線「浅草橋」西口 徒歩5分、都営浅草線「浅草橋」A3出口 徒歩7分、JR総武本線「馬喰町」C4出口から徒歩2分 徒歩7分、都営新宿線「馬喰横山」C4出口から徒歩2分 徒歩8分
医療法人社団平永会 日下診療所 理事長、八丁堀3丁目クリニック 院長
コミュニケーションを大切に、地域に根差したかかりつけ医として
医療法人社団平永会 日下診療所(東京都荒川区南千住5丁目21-7 1F:JR常磐線(上野~取手) 南千住 西口 徒歩5分)の病院ページ。
四谷内科・内視鏡クリニック 副院長
内科、消化器内科、内視鏡内科、糖尿病内科、内分泌内科
東京都新宿区四谷2丁目11-6 フォーキャスト四谷6F
東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」 徒歩5分、JR中央・総武線「四ツ谷」東京メトロ丸ノ内線も利用可 徒歩8分
東京逓信病院 内分泌・代謝内科 部長
内科、血液内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、緩和ケア内科、感染症内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、総合診療科、病理診断科
東京都千代田区富士見2丁目14-23
JR中央・総武線「飯田橋」西口 徒歩5分、東京メトロ有楽町線「飯田橋」B2a出口(東京メトロ南北線も同様) 徒歩6分、都営大江戸線「飯田橋」A4出口(東京メトロ東西線も同様) 徒歩9分
武蔵野赤十字病院 内分泌代謝科部長
内科、血液内科、リウマチ科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器科、呼吸器外科、消化器科、腎臓内科、循環器科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、内分泌科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、緩和ケア内科、腫瘍内科、感染症内科、代謝内科、膠原病内科、頭頸部外科、総合診療科、病理診断科
東京都武蔵野市境南町1丁目26-1
JR中央線(快速)「武蔵境」南口 小田急バス、ムーバス(境南東循環):武蔵野赤十字病院下車 徒歩10分
「糖尿病」に関連する病院の紹介記事
特定の医療機関について紹介する情報が掲載されています。
関連の医療相談が41件あります
境界型糖尿病から糖尿病への移行
今年の2月に出産しましたが、妊娠期間中は妊娠糖尿病でした。 3月の検診では血糖値の問題もなく、普段通りの食事にして良いと言われましたが6月に自ら負荷試験を希望し、その時に境界型糖尿病と言われました。 空腹時血糖値が89で、二時間後が173程でした。 先生には、体重の減量で変わってくると思うと言われ、言われた目標体重まで落とし、現在も維持しています。 そして先月に随時血糖値を測りに行くと、102でヘモグロビンA1cは5.1で正常範囲でした。 (普段は空腹時80代なので少し高め) そして昨日、検査をする機会があり、空腹時血糖を測りました。 その時、負荷試験をするつもりで病院へ行ったのですが空きがないと言われたので空腹のまま11時ごろに採血しましたが、117もあり、立派な境界型糖尿病ですと言われました。 ヘモグロビンA1cの値はまた結果が出ないと言われたのですが、たしかに先月の随時血糖値の102の時から調子に乗ってしまい特に気にせず高カロリーなものなどを毎日食べていました。 先月の検査から1ヶ月も経っていないのですが、明日負荷試験の予約をしました。 空腹時117ということはもう糖尿病に移行してる可能性は高いでしょうか? 先月は正常範囲だったのに食生活の乱れでこんなに早く糖尿病になるのでしょうか。 自分が悪いのですが、まだ20代なのにそう考えると不安で悲しくて先が見えません。
先月血液検査を受けて
今日結果を聞きにいくと糖尿病と言われました。血糖値は高くありませんがHb〜の数値が6.6だったので薬を処方されました。飲んだあとふらつくかもしれないのでブドウ糖をもらったのですが、その数値で薬を飲まないといけないのでしょうか?運動と食事療法で何とかならないものなんでしょうか?飲み始めたら一生飲まないといけないと言われました。出来ることなら薬は飲みたくありません。やっぱり服薬は必要なのでしょうか…
糖尿病 朝のはきけ
ひと月程前から朝起きた時吐き気に悩まされるようになりました。日中は比較的元気なのですが寝ていると顔などむくんでしまい頻尿でもある為よく眠れません お医者様よりお薬は毎月頂いてますが、血糖値を下げるように言われるのみなので取り急ぎ朝のはきけについて助言をお願いします。
糖尿病は治りますか?
3年前に足のやけどで入院、糖尿病と診断され、左足の指切断となりました。10ヶ月前にまた高熱で入院し、右足の指切断となりました。 なんとか仕事に復帰してがんばっていますが、ここまで進行した糖尿病が回復に向かうことはあるのでしょうか? 本人は治したいと思いながらも、なかなかタバコがやめられません。
※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。
「糖尿病」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「受診について相談する」とは?
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。