インタビュー

経口糖尿病薬の基礎知識

経口糖尿病薬の基礎知識
宮川 高一 先生

医療法人社団ユスタヴィア 理事長 、クリニックみらい国立 院長

宮川 高一 先生

貴田岡 正史 先生

医療法人社団 明芳会 イムス三芳総合病院 内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター センター長

貴田岡 正史 先生

菅野 一男 先生

かんの内科 院長

菅野 一男 先生

この記事の最終更新は2015年04月09日です。

糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法です。
食事療法と運動療法を2~3か月行った後に、それでも血糖のコントロールがつかない場合は飲み薬が使われるのが一般的です。

ただし、現在は

  1. 副作用の少ない薬剤が多く使えるようになったこと
  2. 早い時期から薬物療法を行うことで、糖毒性(血糖が高くなることでさらにインスリンのはたらきを悪くしてさらに血糖を上げてしまうこと)を防ぐ効果が期待できること

から、早い時期から薬物療法を併用していく場合もあります。

薬物療法を始める基準は、一般的には、食事、運動療法を行っても、HbA1cの値が8%または7.5%以上のときといわれています。HbA1cの値が7%前半でも薬物療法を開始して、よくなったら薬物をやめるという、早期治療を行う場合もあります。

2型糖尿病は「インスリンがあまり出なくなっている」と「インスリンは出ているものの効きが弱くなっている(インスリン抵抗性)」の組み合わせで発症します。糖尿病治療の飲み薬もいろいろなタイプに分かれており、患者さんの病態に合った糖尿病薬が処方されます。具体的には、大きく以下の4タイプの薬に分類することができます。

  • スルホニル尿素薬 /グリメピリド、グリクラジドなど
  • 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド系薬剤) /ナテグリニド、ミチグリニドカルシウム水和物、レパグリニドなど
  • DPP-4阻害薬・GLP-1受容体作動薬(インクレチン関連薬)/シタグリプチンリン、リラグルチド など
  • チアゾリジン薬 /ピオグリタゾン塩酸塩など
  • ビグアナイド薬 /メトホルミン塩酸塩など
  • α-グルコシダーゼ阻害薬 /アカルボース、ボグリボース、ミグリトールなど
  • SGLT2阻害薬 /イプラグリフロジンなど

薬による治療を一度始めてしまうと、その後ずっと薬物療法を続けなければいけないのではないかという不安を持たれている方は多いと思います。

しかし、薬を用いることで、血糖値が改善すれば、薬物療法はやめることができます。また薬の種類によって、やめやすい薬とやめにくい薬があります。糖尿病薬の中でも、ビグアナイド薬とDPP4阻害薬は比較的やめやすい薬として知られています。

受診について相談する
  • 医療法人社団ユスタヴィア 理事長 、クリニックみらい国立 院長

    宮川 高一 先生

  • 医療法人社団 明芳会 イムス三芳総合病院 内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター センター長

    貴田岡 正史 先生

  • かんの内科 院長

    菅野 一男 先生

「メディカルノート受診相談サービス」とは、メディカルノートにご協力いただいている医師への受診をサポートするサービスです。
まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。
  • 受診予約の代行は含まれません。
  • 希望される医師の受診及び記事どおりの治療を保証するものではありません。
この記事は参考になりましたか?
記事内容の修正すべき点を報告
この記事は参考になりましたか?
この記事や、メディカルノートのサイトについてご意見があればお書きください。今後の記事作りの参考にさせていただきます。

なお、こちらで頂いたご意見への返信はおこなっておりません。医療相談をご要望の方はこちらからどうぞ。

    実績のある医師

    周辺で糖尿病の実績がある医師

    武蔵野赤十字病院 内分泌代謝科部長

    すぎやま とおる
    杉山先生の医療記事

    14

    内科、血液内科、リウマチ科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器科、呼吸器外科、消化器科、腎臓内科、循環器科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、内分泌科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、緩和ケア内科、腫瘍内科、感染症内科、代謝内科、膠原病内科、頭頸部外科、総合診療科、病理診断科

    東京都武蔵野市境南町1丁目26-1

    JR中央線(快速)「武蔵境」南口  小田急バス、ムーバス(境南東循環):武蔵野赤十字病院下車 徒歩10分

    東京医科大学 名誉教授

    うえき あきお
    植木先生の医療記事

    4

    内科、血液内科、リウマチ科、外科、精神科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、腫瘍内科、感染症内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、代謝内科、脳神経内科、老年内科、頭頸部外科、総合診療科、病理診断科

    東京都八王子市館町1163

    JR中央本線(東京~塩尻)「高尾」南口 京王バス 医療センター経由館ケ丘団地行き 医療センター下車  京王電鉄高尾線も利用可能 バス7分、JR横浜線「八王子みなみ野」無料シャトルバス運行 バス

    たかはし よしあつ
    高橋先生の医療記事

    4

    内科、外科、腎臓内科、整形外科、泌尿器科、リハビリテーション科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、人工透析内科、脳神経内科

    東京都荒川区南千住5丁目10-1

    東京さくらトラム(都電荒川線)「三ノ輪橋」都営バス:草43系統 南千住6丁目下車 徒歩5分、JR常磐線(上野~取手)「南千住」 徒歩7分、東京メトロ日比谷線「三ノ輪」 徒歩7分

    山王病院・国際医療福祉大学 内科部長 (糖尿病・代謝)・ 国際医療福祉大学 講師

    きしもと みやこ
    岸本先生の医療記事

    8

    内科、アレルギー科、血液内科、リウマチ科、心療内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、代謝内科、膠原病内科、脳神経内科

    東京都港区赤坂8丁目10-16

    東京メトロ銀座線「青山一丁目」4番(南)出口 徒歩4分、東京メトロ千代田線「乃木坂」3番出口 徒歩4分

    国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 医師

    こだに のりこ
    小谷先生の医療記事

    3

    内科、血液内科、リウマチ科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器内科、呼吸器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、乳腺腫瘍内科、膠原病科

    東京都新宿区戸山1丁目21-1

    都営大江戸線「若松河田」河田口 徒歩5分、東京メトロ東西線「早稲田」2番出口 徒歩15分

    関連記事

  • もっと見る

    関連の医療相談が41件あります

    ※医療相談は、月額432円(消費税込)で提供しております。有料会員登録で月に何度でも相談可能です。

    「糖尿病」を登録すると、新着の情報をお知らせします

    処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

    「受診について相談する」とは?

    まずはメディカルノートよりお客様にご連絡します。
    現時点での診断・治療状況についてヒアリングし、ご希望の医師/病院の受診が可能かご回答いたします。

    • お客様がご相談される疾患について、クリニック/診療所など他の医療機関をすでに受診されていることを前提とします。
    • 受診の際には原則、紹介状をご用意ください。

    メディカルノートをアプリで使おう

    iPhone版

    App Storeからダウンロード"
    Qr iphone

    Android版

    Google PLayで手に入れよう
    Qr android
    Img app