【インタビュー】

クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
S664x430 09335a4b 1246 4aaf a6ad eaecd5e6bc5b
乳がんの原因は?
乳がんは、何が原因となって起こるのでしょうか。また、遺伝子や食生活とは関連しているのでしょうか。この分野のスペシャリストである虎の門病院臨床腫瘍科部長の高野利実先生に、お話をうかがいました。乳が...
クリップに失敗しました
クリップ とは
記事にコメントをつけて保存することが出来ます。検索機能であとで検索しやすいキーワードをつけたり、読み返し用のメモを入れておくと便利です。
また、記事を読んで疑問に思ったこと、わからないことなどをコメントに書き、「医療チームのコメントを許可する」を選んで頂いた場合は、医師や看護師が解説をメールにてお送りする場合があります。
※ クリップ内容は外部に公開されません

乳がんの原因は?

公開日 2015 年 05 月 15 日 | 更新日 2017 年 09 月 29 日

乳がんの原因は?
高野 利実 先生

虎の門病院 臨床腫瘍科部長

高野 利実 先生

乳がんは、何が原因となって起こるのでしょうか。また、遺伝子や食生活とは関連しているのでしょうか。この分野のスペシャリストである虎の門病院臨床腫瘍科部長の高野利実先生に、お話をうかがいました。

乳がんの原因は?

乳がんの発生には、「エストロゲン」という女性ホルモンが関係していると考えられています。
乳がんのリスクファクター(危険因子、乳がんが起こりやすい原因や環境)としては、以下が挙げられます。

  • 未婚であること
  • 出産未経験であること
  • 出産回数が少ないこと
  • 高齢出産であること
  • 授乳未経験であること
  • 初経年齢(生理の始まり)が早いこと
  • 閉経年齢(生理の終わり)が遅いこと

その他、高脂肪食の摂取や、飲酒や喫煙、遺伝的要因も乳がんのリスクファクターと言われています。これらについては、以下に詳しく説明します。

乳がんと遺伝子は関係あるの?

一部の乳がん患者には、遺伝的要因が関わっていると言われていて、家族性乳がんと呼ばれることがあります。乳がんに非常に強く関わっている遺伝子に、BRCA1やBRCA2という遺伝子があります。

乳がんであると診断されたときは、家族歴(家族や近親者の病歴などの記録)を確認することが重要で、家族性乳がんの可能性がある場合には、遺伝子の検査を行うことも検討します。家族性乳がんの場合には、がんが発生していない乳房や卵巣にも将来がんができる可能性が高いと考えられるため、予防的な切除なども検討されます。遺伝子検査の結果は、家族や親戚にも影響を及ぼすため、検査の前に、遺伝カウンセリングを受け、検査の意味をきちんと理解し、受けるかどうかを慎重に検討する必要があります。

乳がんは食生活と関係するの?

前に述べたように、乳がんは「エストロゲン」という女性ホルモンによって発症すると言われていますが、このエストロゲンの構造とそっくりな物質が存在します。それが「イソフラボン」です。イソフラボンは、大豆に多く含まれる成分です。大豆を適度に摂取することにより、エストロゲンの作用が軽減し、乳がんのリスクが減る可能性が示唆されていますが、イソフラボンを過剰に摂取すると、乳がんのリスクを高める可能性もあると言われています。

その他、乳がんのリスクとして高脂肪食が挙げられます。

治療ガイドラインは日本乳癌学会HPで

乳癌学会

 

記事1:乳がんとは?―どこを受診すればいいのか
記事2:乳がんの原因は?
記事3:乳がん検診―何歳になったら受けるべき?
記事4:乳がんの治療―薬物療法はどんなもの?

東京共済病院、帝京大学病院での腫瘍内科立ち上げに携わったのち、2010年4月から虎の門病院臨床腫瘍科に部長として就任。3つ目となる腫瘍内科を立ち上げた。「日本一の腫瘍内科をつくる」ことを目標としており、診療、教育、研究のすべての面においてこれまでにない新しい試みをしている。
Human-Based Medicine (HBM; 人間の人間に拠る人間のための医療)を掲げ、悪性腫瘍一般の薬物療法と緩和ケアに取り組みつつ、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医、西日本がん研究機構乳腺委員長として、日本における腫瘍内科と臨床試験の発展にも力を注いでいる。

関連記事