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乳がん検診―何歳になったら受けるべき?
乳がんを発見するための乳がん検診では何を行い、またどのような意味があるのでしょうか。費用なども含め、乳がん検診に関して正しい知識を持ちましょう。この分野のスペシャリストである虎の門病院臨床腫瘍科...
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乳がん検診―何歳になったら受けるべき?

公開日 2015 年 06 月 01 日 | 更新日 2017 年 09 月 29 日

乳がん検診―何歳になったら受けるべき?
高野 利実 先生

虎の門病院 臨床腫瘍科部長

高野 利実 先生

乳がんを発見するための乳がん検診では何を行い、またどのような意味があるのでしょうか。費用なども含め、乳がん検診に関して正しい知識を持ちましょう。この分野のスペシャリストである虎の門病院臨床腫瘍科部長の高野利実先生に、お話をうかがいました。

検診では何をするの?

検診で行うことは、大きくわけて以下の3つです。

触診

直接乳房を触ることにより、しこりを見つけます。

マンモグラフィ(乳房のX線検査)

マンモグラフィとは乳房のレントゲン撮影のことをいいます。マンモグラフィは触っただけでは診断できない小さなしこりや、しこりになる前の石灰化した微細な乳がんを発見することができます。

超音波検査(エコー検査)

超音波検査(エコー検査)は、乳房に超音波をあてることにより乳がんを見つけます。

検診を行う意味はあるの?

乳がん検診を受けることにより、乳がんを早期に発見し、適切な治療を受けることができ、乳がんによって命を奪われる可能性を減らすことができます。検診には、下に示すような限界や不利益もありますので、これについても十分に理解した上で、40歳をすぎたら定期的に乳がん検診を受けることが推奨されます。

乳がん検診を受けることによる利益

  • 乳がんを早期に発見し、適切な治療を早めに受けることができる
  • 乳がんによって命を奪われる可能性を減らせる

乳がん検診の限界・検診を受けることによる不利益

  • 検診では見つけられない乳がんもある
  • 検診で見つけた乳がんでも致命的になる可能性がある
  • 乳がんではないのに「異常あり」と言われ、余計な検査を受けることになる可能性がある
  • 治療しなくても問題を起こすことがないような病気を見つけてしまい、余計な治療を受けることになる可能性がある
  • 上記のような「過剰診断」「過剰検査」「過剰治療」によって精神的・肉体的な負担を受ける可能性がある

検診の料金は?

各病院によって差はありますが、全額負担の場合はマンモグラフィ検診が5,000円前後、超音波検診が3,500円前後、両方検診した場合は10,000円前後になります。自覚症状がある方が受診した場合は保険診療になることもあり、費用負担が異なります。

40歳以上の方の場合は、自治体や勤めている企業が一部を負担してくれることがあり、患者さんの費用負担は0~3,000円程度になります。

腫瘍マーカーで乳がんかわかるの?

がんには、「腫瘍マーカー」というがんの進行と共に増加する生体内の物質があります。基本的には血液検査で測定します。乳がんにも腫瘍マーカーがあり、具体的には「CEA」「CA15-3」などが挙げられます。これらは、進行がんに対する薬物療法の効果の参考にすることはありますが、早期がんの発見には使うべきではないと考えています。

治療ガイドラインは日本乳癌学会HPで

乳癌学会

 

記事1:乳がんとは?―どこを受診すればいいのか
記事2:乳がんの原因は?
記事3:乳がん検診―何歳になったら受けるべき?
記事4:乳がんの治療―薬物療法はどんなもの?

東京共済病院、帝京大学病院での腫瘍内科立ち上げに携わったのち、2010年4月から虎の門病院臨床腫瘍科に部長として就任。3つ目となる腫瘍内科を立ち上げた。「日本一の腫瘍内科をつくる」ことを目標としており、診療、教育、研究のすべての面においてこれまでにない新しい試みをしている。
Human-Based Medicine (HBM; 人間の人間に拠る人間のための医療)を掲げ、悪性腫瘍一般の薬物療法と緩和ケアに取り組みつつ、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医部会長、西日本がん研究機構乳腺委員長として、日本における腫瘍内科と臨床試験の発展にも力を注いでいる。

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