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インタビュー

公開日 : 2015 年 06 月 01 日
更新日 : 2017 年 05 月 07 日

乳がん検診―何歳になったら受けるべき?

虎の門病院 臨床腫瘍科部長
高野 利実先生

乳がんを発見するための乳がん検診では何を行い、またどのような意味があるのでしょうか。費用なども含め、乳がん検診に関して正しい知識を持ちましょう。この分野のスペシャリストである虎の門病院臨床腫瘍科部長の高野利実先生に、お話をうかがいました。

検診では何をするの?

検診で行うことは、大きくわけて以下の3つです。

触診

直接乳房を触ることにより、しこりを見つけます。

マンモグラフィ(乳房のX線検査)

マンモグラフィとは乳房のレントゲン撮影のことをいいます。マンモグラフィは触っただけでは診断できない小さなしこりや、しこりになる前の石灰化した微細な乳がんを発見することができます。

超音波検査(エコー検査)

超音波検査(エコー検査)は、乳房に超音波をあてることにより乳がんを見つけます。

検診を行う意味はあるの?

乳がん検診を受けることにより、乳がんを早期に発見し、適切な治療を受けることができ、乳がんによって命を奪われる可能性を減らすことができます。検診には、下に示すような限界や不利益もありますので、これについても十分に理解した上で、40歳をすぎたら定期的に乳がん検診を受けることが推奨されます。

乳がん検診を受けることによる利益

  • 乳がんを早期に発見し、適切な治療を早めに受けることができる
  • 乳がんによって命を奪われる可能性を減らせる

乳がん検診の限界・検診を受けることによる不利益

  • 検診では見つけられない乳がんもある
  • 検診で見つけた乳がんでも致命的になる可能性がある
  • 乳がんではないのに「異常あり」と言われ、余計な検査を受けることになる可能性がある
  • 治療しなくても問題を起こすことがないような病気を見つけてしまい、余計な治療を受けることになる可能性がある
  • 上記のような「過剰診断」「過剰検査」「過剰治療」によって精神的・肉体的な負担を受ける可能性がある

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虎の門病院 臨床腫瘍科部長

高野 利実先生

東京共済病院、帝京大学病院での腫瘍内科立ち上げに携わったのち、2010年4月から虎の門病院臨床腫瘍科に部長として就任。3つ目となる腫瘍内科を立ち上げた。「日本一の腫瘍内科をつくる」ことを目標としており、診療、教育、研究のすべての面においてこれまでにない新しい試みをしている。 Human-Based Medicine (HBM; 人間の人間に拠る人間のための医療)を掲げ、悪性腫瘍一般の薬物療法と緩和ケアに取り組みつつ、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医部会長、西日本がん研究機構乳腺委員長として、日本における腫瘍内科と臨床試験の発展にも力を注いでいる。

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