やわらぎクリニック 院長、西和医療センター 感染制御内科
北 和也 先生
群星沖縄臨床研修センター センター長 、筑波大学 客員教授、琉球大学 客員教授、獨協大学 特任...
徳田 安春 先生
Choosing Wisely
リンパ節は、腋の下および身体中のいたるところにある小さな腺です。乳がんの患者さんは、この腋の下のリンパ節を調べてもらうことになるでしょう。
乳がんの多くは浸潤性です。つまり転移の可能性があるのです。腋の下のリンパ節を調べるのは、がんが転移していないか、手術後にどんな治療が必要か計画を立てるためです。
センチネルリンパ節にがんがなければ、他の腋窩リンパ節にもがんはまずありません。痛みや大きな手術は回避することが出来るのです。
多くの女性はリンパ節にがんがあるわけではありません。より小さな手術であるSLNBの方が、大きい手術につきものである痛みや危険性を避けることができるのです。
いくつかがん細胞が見つかった場合でも、多くの女性がALNDを回避できるのです。
ALNDを施行すると、しばしば入院が必要です。リンパ浮腫があれば、診察費、理学療法、その他の治療のため、さらにお金が必要になるでしょう。SLNBは日帰り手術が可能です。
●乳がんに対する手術
手術の侵襲性が高くなればなるほど、より深刻でより危険になります。多くの女性が侵襲性の高い手術を選ぶのは、慌てていたり、恐怖を感じていたりするからです。セカンドオピニオンを受けることを考慮にいれましょう。
●乳腺腫瘤摘出術-侵襲性は低い
この手術では、がん組織といくらかの正常組織を取り除きます。
●単純乳房切除術-侵襲性は高い
この手術では、乳房全てが取り除かれます。
●予防的乳房切除術-最も侵襲性が高い
この手術では、がんに侵された乳房の他、正常の乳房も切り取られることになります。
※本記事は、徳田安春先生ご監修のもと、米ABIMによる “Choosing Wisely” 記事を翻訳し、一部を日本の読者向けに改稿したものです。
翻訳:Choosing Wisely翻訳チーム
監修:北 和也、徳田安春先生
やわらぎクリニック 院長、西和医療センター 感染制御内科
群星沖縄臨床研修センター センター長 、筑波大学 客員教授、琉球大学 客員教授、獨協大学 特任教授、聖マリアンナ医大 客員教授、総合診療医学教育研究所 代表取締役、Choosing Wisely Japan 副代表、Journal of General and Family Medicine 編集長
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