![診療科同士が連携して行う関節リウマチの治療――病気のことを忘れて生活を送れるように](http://carbon-assets.medicalnote.jp/uploads/content/cover/11/11793/s397x212_fad883f6-e9a5-4f80-b764-1e86e1fd5e64.jpg)
人工股関節置換術(THA)は、インプラントの品質向上と手術の工夫によって大きく進歩しており、これまで術後に心配されていたさまざまな問題も大幅に改善されています。JR東京総合病院整形外科の深谷英世(ふかたに・えいせい)先生に術後の注意点についてお話をうかがいました。
以前は人工股関節置換術(THA)の手術後、以下の動作に注意するように指導が行われていました。
しかし、インプラントの品質や手術技術の向上によって、脱臼などの心配がほぼなくなっているため、現在JR東京総合病院では日常生活動作の注意はほとんどしていません。また、スポーツもジャンプを伴う激しいもの以外は許可しています。
上記のように術後脱臼の心配はほぼ皆無となってはいますが、下記のような極端な姿勢はやはり注意が必要です。
また、体内に人工物を入れるため、健康な人に比べると感染症のリスクは高くなります。クリーンルームで手術を行うほか、手術時間の短縮、切開の範囲がより少なくて済む低侵襲な手術などによって、手術時の感染リスクを低減させるよう配慮しています。また、虫歯や水虫は放置せず治療し、脚の傷を化膿させないように注意します。
人工股関節は、インプラント(人工物)と骨との間のゆるみやポリエチレン製のライナーが摩耗することにより、再手術(再置換)が必要になる場合があります。かつては20年経過するとおよそ6割にゆるみが生じ、そのうちの約半数が再置換を受けているとされていましたが、現在の製品は摩耗に強く耐用年数がきわめて長くなっており、30~50年程度のインプラント寿命が期待されています。
退院後は担当医の指示のもと、2〜3ヶ月ごとに定期的にチェックを受けます。診察や問診で可動域や痛みの取れ具合などを確認し、X線撮影でも関節の状態に異常がないことを確認します。1年を経過すればその後は1〜2年に一度程度で様子を見ます。
手術後は退院に向けて、理学療法士などのサポートのもとである程度時間をかけてしっかりリハビリテーションを行います。股関節の痛みを抱えていることで、手術前から股関節周りの筋力は低下しています。特に脚を外側に開く中殿筋(ちゅうでんきん)と、脚を前に挙げる腸腰筋(ちょうようきん)の筋力が落ちていますので、重点的にトレーニングをします。
もうひとつ大切な点は、患者さんが自宅に戻ったときの日常動作に合わせたトレーニングを行なうということです。畳の上での生活なのか、それとも椅子に座って過ごすのかといったことも含めて、退院までの3週間で訓練していきます。
退院後の生活では、脱臼を恐れて引きこもってしまうことは逆効果です。手術前の痛みを抱えた状態よりもずっと動けるようになっているはずですので、スポーツも含めほとんど制限はありません。関節の周りを支える筋力を衰えさせないためにも、適度な運動と正しいトレーニングが重要です。
JR東京総合病院 整形外科 担当部長
周辺で変形性股関節症の実績がある医師
地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立大塚病院 院長
内科、血液内科、リウマチ科、外科、神経科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、内分泌内科、膠原病内科、脳神経内科、老年内科、児童精神科、病理診断科
東京都豊島区南大塚2丁目8-1
東京メトロ丸ノ内線「新大塚」 徒歩2分、JR山手線「大塚」都営バス(都02):大塚4丁目下車 徒歩2分 徒歩10分、東京さくらトラム(都電荒川線)「大塚駅前」 徒歩10分
浅草病院 整形外科 人工関節センター長
内科、リウマチ科、脳神経外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、肝臓内科、内視鏡内科、糖尿病内科、内分泌内科、脳神経内科、脊椎脊髄外科
東京都台東区今戸2丁目26-15
東武伊勢崎線「浅草」都営バス 南千住車庫前行き 「今戸2丁目」下車 徒歩約4分など 病院シャトルバスも運行あり バス、東京メトロ銀座線「浅草」5又は7出入り口 徒歩20分
佐々総合病院 特別顧問/整形外科・股関節センター長 、昭和大学 名誉教授
内科、外科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、小児科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産科、婦人科、リハビリテーション科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、糖尿病内科、脳神経内科、肛門外科、放射線診断科、児童精神科、総合診療科、産婦人科、救急科
東京都西東京市田無町4丁目24-15
西武新宿線「田無」北口 徒歩3分、西武池袋線「ひばりヶ丘」西武バス 境03、境05、田42系統 田無駅下車 徒歩3分 バス、JR中央線(快速)「武蔵境」西武バス 境03、境04、境07系統 田無駅下車 徒歩3分 バス
順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センター/順天堂大学医学部附属順天堂医院 准教授
内科、血液内科、膠原病・リウマチ内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、肛門科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科
東京都文京区本郷3丁目1-3
JR中央線(快速)「御茶ノ水」御茶ノ水橋口 JR中央・総武線も乗り入れ、東京メトロ丸ノ内線も利用可 徒歩5分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」 徒歩7分
NTT東日本関東病院 整形外科 医長/人工関節センター長
内科、消化器内科、循環器内科、腫瘍内科、血液内科、糖尿病・内分泌内科、高血圧・腎臓内科、感染症内科、精神科、呼吸器内科、緩和ケア内科、脳神経内科、脳血管内科、小児科、外科、乳腺外科、形成外科、脳神経外科、心臓血管外科、整形外科、呼吸器外科、歯科口腔外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科、リウマチ膠原病科、放射線科、リハビリテーション科、救急科、麻酔科(ペインクリニック内科)、病理診断科
東京都品川区東五反田5丁目9-22
都営浅草線「五反田」 徒歩5分、JR山手線「五反田」東口より病院シャトルバスも運行あり 徒歩7分
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痛みがひどいときは受診して痛み止めの処方を受けますが、そのほかの指導は今のところありません。最近は股関節の痛みに加えて、腰痛や臀部の痛みの頻度が多くなっています。夜眠るときに痛みでうずき辛いこともしばしばですが何とかだましながらやっています。できるだけ筋肉を減らさないように筋トレや歩行、ヨガやプールなどできる範囲で運動していますが今後どうなっていくか心配です。更年期に差し掛かり痛みとの付き合い方や悪化させない生活を教えてください
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数日前から右股関節が痛い
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