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第44回日本神経治療学会学術集会、11月に東京で開催――神経治療学会第2回連携ウェビナー

公開日

2026年10月23日

更新日

2026年10月23日

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2026年10月23日

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一般社団法人日本神経治療学会(以下、日本神経治療学会)と株式会社メディカルノートによる第2回連携ウェビナーが2026年10月13日に開催されました。講演では、第44回日本神経治療学会学術集会の会長を務める東京都立神経病院 脳神経内科の高橋たかはし 一司かずし先生にお話しいただきました。同年11月5日~7日に京王プラザホテル(東京都新宿区)にて現地開催される本学術集会の見どころや、テーマに込めた思いなど、当日の講演内容をダイジェストでお送りします。

“Cure(キュア)”と“Care(ケア)”が融合する神経治療の明日

日本神経治療学会は「より良い治療を求めて、より広い領域との連携を!」を学会のポリシーとして掲げています。具体的には、治療のさらなる充実のための臨床研究、その結果の臨床医へのフィードバック、そして新しい治療の発見に向けた協同研究活動の3つを柱に活動しています。それにより、神経学領域の発展に寄与することを目指しています。

今回の学術集会のメインテーマは「Bridging Cure & Care~治療とケアの架け橋~」としました。病気の治癒だけでなく、患者さんを癒やす姿勢を備えた神経治療学を目指したいという思いを込めています。最先端の治療開発や創薬といった“Cure(キュア)”と、臨床現場が直面する“Care(ケア)”という2つの側面において専門性を深めつつ、多職種や地域とどう連携していくかを検討する場にしたいと考えています。

まず理事長講演では、青木 正志先生(東北大学神経内科学 教授)より「本学会が目指すもの」と題してお話をいただきます。また、海外招待講演として、米国神経治療学会(ASENT)とのジョイントレクチャーを企画しました。筋萎縮性側索硬化症(ALS)創薬の最先端で活躍するJennifer Morganroth先生(Massachusetts General Hospital)をお招きし、「ALS Screening Platform for Early Eligibility Detection(SPEED)」についてご講演いただきます。さらに新企画として、前回の学術集会にて「2025年学会賞」を受賞された3名の先生方による受賞講演も予定しています。

Cure(キュア)――国内・海外・制度の視点から見る治療開発

テーマの前半にあたる“Cure(キュア)”では、創薬・臨床試験・バイオマーカーという3つのキーワードを中心に、国内、海外、そして制度の視点から治療開発の現在地に焦点を当てます。

シンポジウムの見どころを、いくつかご紹介します。医薬品医療機器総合機構(PMDA)とのジョイントシンポジウム「日本の神経治療開発の現在地 今我々は何ができるか、何をすべきか」や、同じくASENTとの企画「Building International Framework for ALS Drug Development」において、最新の知見について議論を深めていただきたいと思います。

企画シンポジウムでは、厚生労働省や製薬企業、日本医療研究開発機構(AMED)などの方々も交え、「脳神経領域におけるAI創薬のいまと未来」や「臨床試験を実施するための制度・支援・契約について」などをテーマに掲げ、活発なディスカッションを行う場を設けています。

加えて、医薬品開発の支援を図る創薬推進委員会の新企画として、各企業から現在実施中の治験情報をピッチプレゼン形式で発表していただき、セミナー参加者と情報共有を行う「治験紹介セミナー」を準備しています。

恒例の「臨床研究ワークショップ」は今回、アドバンスコースを設けました。事前参加登録のうえ、ぜひご参加ください。

Care(ケア)――治療の進歩に伴い重要性を増す“ケアの設計”

続いて、テーマの後半にあたる“Care(ケア)”では、臨床現場が直面する地域・在宅医療や呼吸・栄養の管理、災害への備え、意思決定や倫理といった多様なテーマを取り上げます。治療の選択肢が増えるほど、治療を生活へとつなぐケアの設計も重要です。

シンポジウムとしてはまず、脳神経内科医にとって重要かつ新たな領域として注目される「irAE(がん免疫治療における免疫関連有害事象)の最新トピックス」を、鈴木 重明先生(東京都立神経病院 脳神経内科/副院長)に立案していただきました。また、長らく神経難病の在宅訪問診療に携わられてきた清水 俊夫先生(東京都立神経病院 脳神経内科/顧問)らをお招きし、「在宅医療における脳神経内科医の役割:源流から最前線まで」をテーマとしたプログラムを準備しています。急性期だけでなく回復期以降のケアも重要であることから、脳血管障害に関する「回復期以降の薬物治療と医療連携」では、医療ソーシャルワーカーも登壇し多職種で議論を深めます。さらに、ガイドライン統括委員会による企画「エビデンスが限られる領域における、診療標準化への構造化アプローチ」では、今回新たに公開を予定している『標準的神経治療:片側顔面痙攣』についてディスカッションを行います。

本学会初の試みとなる歴史セッションでは、「神経疾患治療の歴史と変遷」をテーマに、かつては有効な治療法がなくCare(ケア)から始まった神経疾患の診療がいかにCure(キュア)へと変遷していったかを歴史から学べる構成となっています。また、事前参加登録制の「神経治療とケアの参加型ワークショップ」も新企画です。「パーキンソン病の多職種連携はどうあるべきか」「ALSの経過に沿って考える治療とケア」の2つのテーマを取り上げます。

“知る”から“明日からどうするか”へつなげる

若手医師やメディカルスタッフの学びを支えるプログラムも充実しています。「教育講演」「マラソンレクチャー」「メディカルスタッフレクチャー」をそれぞれ12企画ずつ用意しています。これらを通じて、“知る”だけでなく、“明日からどうするか”につなげる実践的な知識を得るとともに、これからの研究や課題を共有していただきたいと思います。

現地開催ならでは、の“対話”を重視

今回の学術集会は、現地開催のみとしました。これには“聴いて終わる学会”ではなく、参加者同士が直接話し合い、そこから得た知見を臨床現場へ持ち帰る学会にしたいという思いがあります。

そのため、一般演題は全て口演形式とし、講演に参加しやすいよう重複を避けたタイムテーブルを組んでいます。初日には全員懇親会を設け、交流の場も用意しました。医師をはじめ、メディカルスタッフ、大学院生、さらには製薬企業や研究者の皆さまにも広くご参加いただき、神経治療をキーワードに産・官・学の連携を深めていただきたいと考えています。

東京・新宿での充実した3日間を

会場となる京王プラザホテルは、新宿駅西口より徒歩5分とアクセスが良好で、学びに集中しやすい環境です。また、学術集会期間中、参加者向けに託児所の設置を予定しています。学会の合間には、徒歩圏内にある東京都庁展望室からの眺望や、新宿らしい街歩き、落ち着いた会食の機会もお楽しみいただければ幸いです。“学び、出会い、治療とケアをつなぐ3日間”となりますよう、皆さまのご参加を心からお待ちしております。

取材依頼は、お問い合わせフォームからお願いします。

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