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公開日 : 2017 年 07 月 11 日
更新日 : 2017 年 10 月 05 日

健康のために運動は有効? 行動を変え健康維持を目指す「ビヘイビアヘルス」とは

人間は古来、体を十分に動かして生活をしていました。ところが文明の発展により私たちは移動手段やインターネットなどを得たため、現代の生活では運動不足に陥りがちです。2016年にハーバード・メディカル・スクールで行われたセミナーでは、医療に頼りきるのではなく、日々の行動を変えることによって健康を維持する「ビヘイビアヘルス」の重要性が示されました。ビヘイビアヘルスのなかでも特に、運動がもたらす健康への効果について、東京慈恵会医科大学附属病院の浦島充佳(うらしま みつよし)先生にお話を伺います。

現代は座りがちな生活スタイルで運動不足に陥りやすい

人間の生活スタイルは文明発展に合わせて変化してきました。屋外での活動が多かったかつてに比べて、現代は屋内でインターネットを使って過ごす時間が格段に増えました。また車や鉄道など楽に移動できる手段が登場し、パソコンとインターネットを使って仕事が完結するようになり、以前よりも座っている時間が長い生活へと移行しています。このような生活スタイルの変化によって、私たちは運動不足に陥りやすい環境に生きているといえます。

運動不足はあらゆる疾患による死亡の原因になる

イギリスの医学雑誌『ランセット』で発表された2012年のデータをご紹介します。これは運動不足がどれほど病気のリスクを高め、平均余命を短縮させているかを調べたものです。

<運動不足が余命短縮に与える影響:5ヵ国抜粋>ランセット2012年の発表より

<運動不足が余命短縮に与える影響:日本>ランセット2012年の発表より

  • 冠動脈疾患(心臓の動脈が狭くなり起こる心疾患):10.0%
  • 糖尿病:12.3%
  • 乳がん:16.1%
  • 大腸がん:17.8%
  • すべての原因による死亡:16.1%

上記のように運動不足はあらゆる疾患のリスクを高め、余命短縮(平均寿命よりも早期に死亡する)に影響を与えていることがわかります。裏を返せば、きちんと運動をすれば、日本人の約16%が平均寿命より長く生きられる可能性があるのです。

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